八畳二間と玄関の増築
Japanese-style room & entrance
2019

 
 
 
 
 
 
 
 
 

  

所在地 大阪府吹田市
用途 専用住宅
構造 鉄骨造一部木造 (増築部:木造)
規模 地上2階 (増築部:地上1階)
敷地面積 228.70
建築面積 93.35㎡ (増築部:37.65㎡)
延べ面積 145.74㎡ (増築部:37.97㎡)
 
 
築13年が経過したハウスメーカーによる戸建住宅に8畳の和室2室と玄関を増築する計画である。
既存部は鉄骨造であったが、増築部は平屋であるため木造で計画し、構造的には切り離した。
かつて前庭だった部分に道路に沿って和室2室を並べ、増築部と既存部をつなぐ空間を新たな玄関とした。
 
この住宅には普段は夫婦2人が住まうが、長期の休暇にはすでに独立した子供たちが帰省する。
今後はそのなかに孫も加わってより賑やかになることが予想され、大人数が集まり宿泊できる場所として、既存部には設けられていなかった和室が求められた。
2つの和室は間仕切れば同時に2家族が滞在でき、襖を開けば16畳の広間となるため、フレキシブルに利用できる。
また、長期的な視点に立てば、和室は夫婦が2階の寝室を使うことが困難になった場合の寝室にもなり得る。
既存部と増築部は新たな玄関を介してつながるため、和室を「離れ」のように扱えることも利用目的に合っているように思われた。
 
増築部分が今後の家族の変化に長く寄り添う存在になることを願っている。